【終了】中級『告白』アウグスティヌス【オンライン哲学読書会】(2/3回)

開催期間

2020年08月22日    
2:00 pm - 3:30 pm

予約

Event Type

入退出自由の、オープンな読書会です。(匿名参加も可能ですが、後述の「禁止事項」等セキュリティの都合上、お申込みの際に個人情報をいただいております)
読書会には必ず一人専門家が参加しており、直接意見を交わせる読書会となっております。
基本のタイムスケジュールは、前半・後半各40分(間に10分休憩)の、計90分です。

 

中級『告白』アウグスティヌス【オンライン哲学読書会】(2/3回)

わたしたちは様々な人と語ります。それは仕事の言葉であったり、愛の言葉であったりという風に人間関係と共にあります。それらの言葉は生活することに大きな影響を与えます。他方、わたしたちは雑誌や本の言葉も読み、そこから多くの知識や思想を受け取り自らの生活に活かしたりします。これらの言葉は自分の生活に直結した役立つ言葉であると言えるでしょう。しかしそれだけではありません。落ち込んで歩いているときに、向こうからやってくる知らない二人連れが何か話し合っていて、通りすがりに「やってみればよいじゃないか」という声が聞こえ、これがきっかけとなってやる気が出るときもあります。言葉は、人間に対して行動を導き、心を励まし、癒やし、そして解釈を促すのです。このような「言葉の経験」を考えます。

 

講師:樋笠勝士(岡山県立大学教授、美学・中世哲学)
神田外語大学、上智大学を経て、現在は岡山県立大学教授。非常勤講師として慶應義塾大学等で教鞭を執る。専門は西洋古代中世哲学及び美学芸術学、その他九鬼周造哲学や記号論、バウムガルテン哲学も研究。学会では中世哲学会常任理事、新プラトン主義協会理事をつとめ、美学会、日本哲学会等にも所属。美学哲学コロキウム(ツイッター)を主宰し、プラトン、プロティノス、ドゥルーズなどの各種読書会を開催している。研究成果は『存在論の再検討』(共著、月曜社)、『光の形而上学』(共著、慶應大学出版会)、「バウムガルテン『形而上学』訳註」(成城大学)等。現在の研究テーマは「光の美学」と「虚構論と複数世界論」。

 

第二回日程:8月22日(土)14:00~15:30(全3回)

第三回は9/5を予定しております。(第一回レビュー)

 

『告白』には、アウグスティヌス自身の様々な「言葉の経験」が語られています。ある時は親や友人など周囲の人々の言葉、また別の時にはギリシャ哲学や聖書の本の言葉、そしてある時は子どもたちの遊ぶときのかけ声の言葉です。これらがアウグスティヌス自身に解釈活動を引き起こし、経験の意味を深めさせ、新たな思索活動へと導きます。このような経験は特別のものではありません、われわれの日常生活にもあるものです。問題は、言葉から何を受け取るのか、言葉をどのように扱うのか、言葉の意味をどのくらい深められるのか、最終的には「意味」とは何なのか、「意味」に「愛」が関わる不思議さとは何か、といったことが問われます。

 

テキスト

『世界の名著 アウグスティヌス』山田晶訳、中央公論社
または
『告白I』『告白II』『告白III』山田晶訳、中公文庫

※上記テキストを読んで、ご感想やご意見をまとめておいてください。
特に、『告白』7巻10,17章、8巻12章、9巻10章、10巻27章を事前に読んでおくと、一層楽しめると思います!

第一回のレビューもご参照ください!

予定タイムテーブル
前半(40分)
講師・参加者、自己紹介
講読①
ディスカッション①
休憩(10分)
後半(40分)
講読②
ディスカッション②
全体総括

予約

現在、予約受付期間ではありません。

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