アウグスティヌス『告白』第一回終了!
第一回では、テキストそのものを読んでいく前に、哲学と宗教(キリスト教)の関係を概観し、アウグスティヌスその人とその諸著作について解説していただきました!
現代日本に特有の(?)宗教アレルギーの話に始まり、哲学と宗教の密接な関係をお話いただきましたが、
なかでもキリスト教成立以前の、プラトンやアリストテレス、プロティノスらギリシャ哲学と宗教の関係は、アウグスティヌスを理解する上では外せないポイントのようです。
そしてキリスト教の成立からその哲学としての在り方についても概説していただきました。
後半ではアウグスティヌスの生涯や、「ことば」を中心に、アウグスティヌスにおける神学・文学・哲学についても理解が深まりました。
とりわけ、古代末期のアウグスティヌスを語る上で重要なギリシャ思想(プラトンなど)との関係が詳らかとなりました。
『告白』の思想的構造をご説明いただき、その内実の豊かさも見えてきました。
参加者様からも、「講師の説明はとても丁寧で良かった」とご評価いただきました。
さて、次回は第二回ですが、この回よりテキストを本格的に呼んでいきます!
『告白』7巻10,17章、8巻12章、9巻10章、10巻27章を事前に読んでおくと、一層楽しめると思います!
(中公文庫の山田晶訳(全3巻)が読みやすいかと思います)
初回に参加できなかった方もぜひご参加ください。
ご予約いただいた方には、事前に初回配布資料もお配りしますので、内容についていけないということはありません。
もちろんわからないところはどんどん質問していきましょう!
(伊勢)